2007年から2008年上半期にかけて、悪性コードを添付したデマメールが、様々なデマメールの形をとって、世界を駆けめぐった。
その一部を、G DATA Software社の2008年度上半期マルウェアレポートから紹介したい。
2007 年1 月に大暴風雨キリル(Kyrill)がヨーロッパのほぼ全域を駆けめぐり、各地で巨大な被
害をもたらした。
そして、ちょうとキリルがヨーロッパを通り過ぎようとしていた時に、大暴風雨の被害状況を伝える風を装った「Readmore.exe」が添付されたチェーンメールが大量に出回った。
このような経緯があったため、「ストームワーム」(暴風雨メール)という名前が付けられた。
このチェーンメールの目的は、今までの手法と同様、PC をメールから感染させ、その感染PCをボットネットへ取り込み、スパムメール送付やDDoS 攻撃への利用することにある。
さらにその数ヵ月後には、(「サダムフセインが生きていた!」や「フィデル・カストロが死んだ」といった件名をもつ大量のデマメールやウイルス警告がばらまかれた。
さらにここ数ヶ月は、「北京オリンピックが中止された。」「インターネットは2012年で終了する」「第三次世界大戦が勃発」などの、デマメールが報告されている。
いずれも、冷静に他のメディアでニュースを確認すれば、デマであることはすぐに判別するため、決して添付ファイルを開いたり、リンク先をクリックしたりしないよう注意が必要である。
北京オリンピックの開幕を間近に控え、サイバー犯罪者たちはこのような大イベントに便乗し、さまざまなデータを入手し、その盗んだデータを売買して利益を得ようとする。
スポーツイベント関連で人びとの興味を引く内容のメールは、近いうちにかなりの単位で増加することが予想される。
(編集部 真田裕一)
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