1998年に発見された、実に物騒な名前のウィルスが「チェルノブイリ」である。
名前も凶悪だが、破壊活動も凶悪である。
非常に破壊力の強いコンピュータウイルスで、WindowsのEXE形式の実行ファイルに感染、感染ファイルの実行によりメモリに常駐後、ハードディスクやBIOS ROMの情報を破壊する。実行ファイルの隙間を上書きするのでファイルサイズから感染を検出することができない。
ウィルス種別としては、陳盈豪(チェン・イン・ハウ / Chen YingHao / Chen Ing-Hao)であるとされ、このことから彼の頭文字を採りCIHとも呼ばれている。
筆者もこのウィルスの亜種にやられたことがある。知人からもらった「海外製の便利なフリーウェア」を収めたMOから感染したのである。
ウィルス未対策のPCにインストールしたので感染には全く気がつかなかった。幸いにして、泥縄でウィルス対策ソフトをインストールしたときに発見された。幸いにして他のPCには感染しなかったのだが、発病していたらディスクの中身を全部消去されていたところである。
20世紀末のウィルスは、凶悪な破壊活動を行うものが多かった。現在最も脅威なのはボットであり、ユーザーには気づかれないまま、犯罪の手口に使われる。チンピラがなりを潜めてインテリヤクザが裏で暗躍しているようなものである。どちらが恐ろしいかといえば、やはり後者であろう。
(編集部 長谷部祐二)
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