G DATA Softwareは、日本ではマイナーであるが、ドイツに本社を置く、セキュリティソフトウェアのトップベンダーである。
ウィルス検出率の高さには定評があり、AV-Testの調査による、日本国内のウィルス対策ソフトの中で、検出率トップを誇る。
今回は、G DATAの製品 「G DATA Internet Security 2008」の使用レポートをお届けする。
G DATA Internet Security 2008を、一言で表現すれば「徹底討伐作戦」である。日本で有名なウィルス対策ソフトには、初心者ユーザーに配慮して、ウィルスが発見されても「脅威が検出されました」という無難なメッセージを出して、恐怖心を煽らないようになっているものがあるが、 G DATA製品の基本は「悪党はさらし首」である。
ウィルスの発見時には、容赦なく「Win32.NetSky.Q@mmが発見されました」と宣言する。
さらに、ブラウザに組み込まれるWebフィルタは、インターネット上に存在するあらゆるリスク要因を水際作戦で捕獲する。セキュリティ強度設定によるが、最高レベルのセキュリティに設定した場合には、バナー画像の一部ですらDISABLEにするほどだ。
アンチスパム機能をテストするために、1万5千件弱のメールをPOPダウンロードしたが、ウィルスと同じく、9割がたのスパムは容赦なく迷惑メールフォルダに収監である。フィルタをくぐりぬけたスパムにも「スパムの疑いあり」とフラグが付くので、あとで一括して迷惑メールフォルダに送り込めばよい。
アンチフィッシング機能については、事例が少ないのだが、筆者の迷惑メールフォルダから見つかったフィッシングサイトへのURLをクリックしたところ、しっかりブロックされた。
アンチフィッシングについては、各セキュリティベンダごとに異なったアプローチをしており、一括して「危険なサイト」を取り締まる製品もあれば、ウィルスはウィルス、フィッシングはフィッシングと個別のアプローチを取る製品もある。G DATA製品は後者になる。
ところで、現在セキュリティ製品を選ぶポイントとして重要視されているのは、「動作が軽くて作業の邪魔をしないこと」である。
G DATA製品のインストール前とインストール後に、それぞれベンチマークソフト(Crystal Bench)を走らせて、パフォーマンスの変化を調べた。結果は、セキュリティレベルを「最高」に設定した状態でHDDパフォーマンスが82%という数字であった。おおむね他のウィルスソフトと同程度である。セキュリティレベルを下げれば、数字上のパフォーマンスは向上するが、体感的には大きな変化はないため、最高レベルでの使用が推奨される。
あくまでもイメージだが、G DATA製品のインタフェースや動作、警告ダイアログなどを見た限り、非常に「漢」なソフトウェアである。ユーザーの強い意志を持ってインストールすることが求められよう。
(編集部 長谷部祐二)
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