何事を問わず、半可通は危険であり、故事成句には「生兵法はケガのもと」というものがあるが、特にパソコンにおける中級レベルのユーザーが初心者に対して行うアドバイスは大変危険だ。
次のようなQ&Aが存在したからだ。
http://www.oshiete-kun.net/archives/2009/10/15_0010.html
セキュリティ強化のためアンチウイルスソフトを導入したのはいいが、パソコンの動作が重くなってしまったという経験はないだろうか。これは自動ウイルススキャンや修復用のデータベースを作成しているのが主な原因で、低スペックのマシンだと動作が不安定になってしまうことがよくある。これらの機能が不要なら停止させておこう。ほかにも不要な機能があるならすべて無効にすることで、動作をより軽量にできる。 なお、ほとんどのアンチウイルスソフトではパソコンに常駐して、ウイルスが侵入してこないかを監視する機能を備えている。この機能もパソコンが重くなる原因となっているが、停止するとアンチウイルスソフトを導入している意味が半減してしまう。この機能だけは停止しないように注意しよう。
数年前から、アンチウィルスソフトはパソコンを重くするという妄言がまかり通っているため、ベンダーでもメモリ使用量を抑えるようチューニングには苦慮しているところである。
もし、「ウィルス感染上等」と開き直っているのであれば話は別だが、セキュリティを確保するためには、ウィルス対策ソフトのフル機能は絶対に必要なのだ。
上に紹介したケースでは、不要なサービスを停止するのではなく、地道なスペックアップを考えるべきなのだ。最も単純なところで、Readyboostという即効性のスピードアップもある。
そもそも、ウィルスソフトが消費するリソースなど、フルスキャンをかけているとき以外は微々たるものなのだ。アプリケーションの入れ過ぎが足を引っ張っていることもあれば、デフラグをサボっていることによる速度劣化も考えられる。総合的なパソコンのケアを考えるべきなのである。
市販の雑誌では、なんでもかんでもサービスを停止させることを推奨しているものがあるが、これはパソコン雑誌そのものが書くことがなくて苦し紛れに書いているものである。むやみに信用しないことも知性の一つである。
(編集部 大河秀明)
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