Culture & Critique by Virus Watcher Japan

【コラム】2010年も普及しないセキュア製品 シン・クライアント(3)

セキュアさにおいて圧倒的優位に立つシンクライアントは2010年も普及しないであろうという予測を連載しているが、今回はその3回目である。

普及しない理由として当サイトでは次の5つの理由を挙げている。

(1)ベンダーはハードウェアを販売しないと利益が出せないこと
(2)在宅勤務に関する国民の意識がそれほど高まっていないこと
(3)社内ネットワークの最適化コンサルティングが必須で、そのためのコストがかかること
(4)エンドユーザーの環境構築自由度が制限されることに抵抗があること
(5)シン・クライアント専用端末の価格は決して安くないこと

今回は、第3番目の理由を解説する

シンクライアントは、サーバ側で生成した画像を転送するために、かなりのネットワーク帯域を消費する。その帯域が最初から十分に確保されているという企業は多くない。

ネットワークバックボーンや増強や経路制御の最適化などが必要であることをコンサルティングで試算して、適正な価格で導入してくれるベンダーなら良いが、「売って終わり」のベンダーも少なくない。導入してみたら、レスポンスが十分ではなく、業務処理の停滞を招くことにもなりかねない。

ネットワークの全面的な入れ替えが必要ということになれば、かかるコストは膨大になり、管理費用削減というコストメリットは簡単に相殺されてしまい、回収までに数年を要することになるおそれがある。

(続く)

(編集部 大河秀明)

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