マルウェアの増加とそれに伴う犯罪の組織化及びビジネス化に関連して、G DATAのニュースです。
2008年5月、日刊工業新聞
2008年は日本への進出元年
G DATA Software(ジーデータソフトウエア、Gデータ、G DATA、東京都千代田区、山本ジャグ社長)は、ウイルスなどのサイバー攻撃からコンピューターを守るセキュリティー対策ソフトを提供している。本社はドイツで、日本法人は2007年に設立。セキュリティー分野でまず一般消費者向けに参戦した。ディルク・ホッホシュトラーテ本社取締役は「2008年は日本の法人向け“進出元年”」と位置づけ、新展開を目指している。
年々巧妙になるサイバー犯罪
ステルス型ウイルスも登場
次々と手口が巧妙になるサイバー犯罪-。ウイルスに検出されずに対策ソフトを攻撃するステルス型が登場する一方で、フィッシング攻撃や新手のファーミングなども年々巧妙になり、予期せぬところで被害は発生する。
世界各地の動向を警戒するセキュリティー対策会社
インターネットを介して襲撃するウイルス
ウイルスなどの“招かれざる侵入者”は、世界各地からインターネットを介して突然襲いかかってくる。このためセキュリティー対策を提供するソフト会社は世界各地の動向に目を張り巡らせねばならない。
世界でもトップレベルのセキュリティー技術
ウイルス検出率については世界最高位
「当社は世界でもトップレベルのセキュリティー技術を持つ」とは山本ジャグ社長。Gデータでは提携先の2社のワクチン研究所と提携し、異なる視点で開発されたワクチンを素早く供給する“ダブルブロック体制”を構築。ウイルス検出率については世界最高位の誇り、「セキュリティー関連の国内外の代表的な性能テスト番付でトップクラスの成績を収めている」(ホッホシュトラーテ取締役)。
オールインワン型のセキュリティー対策ソフト「トータルケア」
ウイルスやスパイウエアの防御
安心・安全・快適機能をすべて盛り込んだオールインワン型のセキュリティー対策ソフト「トータルケア」は、ウイルスやスパイウエアの防御、迷惑メールの外国語フィルターなどに加え、データのバックアップ機能を備えている。
ブランドの認知度の向上が課題
本国ドイツでの市場シェアは約25%
本国ドイツでは約700社の販売代理店と連携し、ドイツにおけるセキュリティー対策ソフトの市場シェアは約25%にのぼる。対日攻勢はこれからが本番。当面の課題は「ブランドの認知度の向上」(山本社長)。国内販売代理店を早急に整備し、日本市場に新風を吹き込む構えだ。