セキュアさにおいて圧倒的優位に立つシンクライアントは2010年も普及しないであろうという予測を連載しているが、今回はその4回目である。
普及しない理由として当サイトでは次の5つの理由を挙げている。
(1)ベンダーはハードウェアを販売しないと利益が出せないこと
(2)在宅勤務に関する国民の意識がそれほど高まっていないこと
(3)社内ネットワークの最適化コンサルティングが必須で、そのためのコストがかかること
(4)エンドユーザーの環境構築自由度が制限されることに抵抗があること
(5)シン・クライアント専用端末の価格は決して安くないこと
今回は、第4番目の理由を解説する
業務アプリケーションだけの端末であれば、その範囲内でしか使わないので、それはパソコンとは呼べないが、Windowsまたはそれに準ずる「パソコン環境」を提供する場合、自分が使いやすいようにカスタマイズすることで、初めてユーザーはそのパソコンを自分のものとして扱うようになる。
それは単に背景画像の好みであったり、便利なツールの導入であったりするが、その環境構築の自由度が低いシンクライアント環境は、ユーザーにある種の束縛的な感情を抱かせることになる。
今使っている端末が、自分のものではないという感覚は、生産性の低下をもたらすことにつながる。
シンクライアントを導入してみたら、全体的に書類の精度が悪くなったという結果になるのは、決して好ましいことではないだろう。
(続く)
(編集部 大河秀明)
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